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【読書記録】2019年2月に読んだ本まとめ


こんにちは。

本格的に花粉が飛び始めましたね(鬱)。この季節は家に籠って本を読んで過ごすに限ります。

というわけで、2019年2月に読んだ本のまとめです。
 

  1. 石川忠久『漢詩を読む 陶淵明詩選』
  2. アナトール・フランス『ペンギンの島』
  3. ショーニン・マグワイア『トランクの中に行った双子』
  4. キム・ニューマン『モリアーティ秘録』(上)(下)
  5. 枡野俊明『限りなくシンプルに豊かに暮らす』
  6. 内田洋子『ボローニャの吐息』
  7. 内田洋子『ロベルトからの手紙』
  8. 内田洋子『皿の中に、イタリア』
  9. アーナルデュル・インドリダソン『緑衣の女』
  10. タナ・フレンチ『悪意の森』(上)(下)

合計12冊でした。

 

 

 

 

 

石川忠久『漢詩を読む 陶淵明詩選』

漢詩をよむ 陶淵明詩選 (NHKライブラリー)

漢詩をよむ 陶淵明詩選 (NHKライブラリー)

 

帰りなんいざ
田園将に荒れなんとす 胡ぞ帰らざる 

息子のデキ悪かったんだ 笑
キリスト教圏で隠者というと洞窟にでも住んで人付き合いを断ってるイメージですが、中国の隠者は結構人前に出るし、社交もしますよね。出仕しないだけ。
隠者が辞退することが前提(慣例)の役職があるというのも中国っぽくて面白い。

 

 

アナトール・フランス『ペンギンの島』

ペンギンの島 (白水Uブックス)

ペンギンの島 (白水Uブックス)

 

高徳の聖者マエールは悪魔に唆されて極地の島に向かい、間違ってペンギンに洗礼を施してしまう。天上では神が会議を開き対応を協議、ペンギンたちを人間に変身させて神学上の問題を切り抜けることにし、ここにペンギン国の歴史が始まった。裸のペンギン人に着物を着せるという難題に始まり、土地所有と階級の起源、竜退治の物語、聖女伝説、王政の開始、ルネサンス、革命と共和国宣言、英雄トランコの登場、国内を二分した冤罪事件と続くペンギン国の年代記は、フランスの歴史のパロディであり、古代から現代に至る人類社会の愚行が巧みなユーモアで戯画的に語り直される。ペンギン人の富裕層が主張するトリクルダウン理論への諷刺や、近未来の新格差社会の光景は、21世紀の日本に生きる我々にも痛切に響くだろう。ノーベル賞作家A・フランスの知られざる名作。

シュール・・・という感想でいいのかな・・・ 
フランス文学は私には難解です。

 

 

ショーニン・マグワイア『トランクの中に行った双子』

トランクの中に行った双子 (創元推理文庫)

トランクの中に行った双子 (創元推理文庫)

 

ジャクリーンとジリアンは双子の姉妹。ジャクリーンは母親の希望どおりの可愛い少女に、ジリアンは父親の期待を背負い活発な少女に育った。だが実のところ、二人とも両親から押しつけられた役割にうんざりしていた。そんなある日、双子は空き部屋のトランクの中に階段を発見する。冒険心に突き動かされて階段を下ったふたりが見たのは、赤い月に照らされた荒野が広がる、奇怪な世界だった。

1月に読んだ『不思議の国の少女たち』シリーズ第二弾。
ジャック&ジルの過去編で、一巻でジャックとジルが語った内容とはあちこち違うんですが、期待通りの面白さでした。
第1作の訳者あとがきによれば、3作目にはジャックとジルは出てこないようで、そこは残念。荒野に戻った後の二人にも興味があるのにな。

 

 

キム・ニューマン『モリアーティ秘録』(上)(下)

モリアーティ秘録〈上〉 (創元推理文庫)

モリアーティ秘録〈上〉 (創元推理文庫)

 

二〇世紀前半にロンドンの大銀行の貸し金庫に預けられた謎の回想録。執筆者はセバスチャン・モラン大佐――ジョワキ戦役の英雄で賭博狂の大物ハンター、そして犯罪王モリアーティの右腕として活躍した男だった。犯罪商会の首魁として様々な悪事のコンサルティングをこなすジェイムズ・モリアーティが相対してきた個性豊かな犯罪者たちと怪事件を、大胆な発想と魅力的なキャラクターをもって描く。〈ドラキュラ紀元〉クロニクルで熱狂的支持を受ける博覧強記の著者による最高のホームズ・パスティーシュ!

・・・モラン大佐ってこんな感じでしたっけ?
特に火星人の話などは、どんな顔をして読むべきか迷いましたが・・・ヴェルヌやG.ウェルズが小ネタで挟まれているし、ふざけながら読んで良いんですよね?ね??

 

 

枡野俊明『限りなくシンプルに豊かに暮らす』

限りなくシンプルに、豊かに暮らす

限りなくシンプルに、豊かに暮らす

 

年度末は仕事が立て込んで心に余裕がなくなるので(いつもか)読んでみました。
「ほんとうはあまり幸せではなくても、周りからは幸せそうに見られたい」という「幸せに見せなくてはいけない症候群」というのは根深い病だなと思いました。

 

 

内田洋子『ボローニャの吐息』

ボローニャの吐息

ボローニャの吐息

 

イタリア在住の人気エッセイスト・内田洋子が描く、イタリアの人々の美意識をテーマにした最新随筆集。
ミラノ、ボローニャ、カプリ島、ヴェネツィア、プーリアの山村の日常生活の中に見つけた音や色、味覚、匂い、手触りを通して、イタリアの<美しいということ>の源を探る。
雨に沈むヴェネツィアで思い出すピアニストの人生『雨に連れられて』、美術館から盗み出された名画の数奇な運命を辿る『それでも赦す』ほか珠玉の15編。

須賀敦子が好きで、作品を全部読んでしまったので関連本を漁っていた時に知った作者。『ジーノの家』『ミラノの太陽、シチリアの月』『カテリーナの旅支度』の3冊だけ読んで止まっていたのを、ふと思い出して図書館で借りました。
寂しさの漂う作品が多いです。
「ハッピーバースディトゥーユー」の老役者ピエトロと「イタリア美の原点」の作曲家の話が好き。

 

 

内田洋子『ロベルトからの手紙』

ロベルトからの手紙

ロベルトからの手紙

 

仕事で海外を飛び回る妻と離別した主夫。無職で引きこもりの息子と暮らす老母。弟を想う働き者の姉三人。さまざまな家族の形とほろ苦い人生を端正に描く、大人の随筆集。

内田洋子2冊目。これも寂しい話が多い。
「曲がった指」のニニの話は思わず溜息が出ました。

 

 

内田洋子『皿の中に、イタリア』

皿の中に、イタリア

皿の中に、イタリア

 

青空市場で魚を売る無口なカラブリア出身の三兄弟。毎年、夏に農家で作るトマトピューレ。自慢のオリーブを黙って差し出す、無骨なリグリアの父娘。スープに凝縮される家族の歴史。食べることは、生きること。食と共に鮮やかに浮かび上がる、イタリアに住まう人々の営み20編。

内田洋子3冊目。前2作より気楽に読めました。
しかし、毎週金曜日に大量に魚を買い込んで知り合い呼んでパーティーって、想像がつかない生活だわ・・・

 

 

アーナルデュル・インドリダソン『緑衣の女』

緑衣の女 (創元推理文庫)

緑衣の女 (創元推理文庫)

 

男の子が拾った人間の骨は、最近埋められたものではなかった。発見現場近くにはかつてサマーハウスがあり、付近には英米の軍のバラックもあったらしい。付近の住人の証言に現れる緑のコートの女。封印されていた哀しい事件が長いときを経て捜査官エーレンデュルの手で明らかになる。

同作者の『湿地』を読んだのは何年前だったか・・・
これも気づいたらシリーズの訳書が何冊か出ていることに気づいたので再開しました。
DVの描写が生々しく、『湿地』でもそうでしたが、本作も加害者が悲痛で悲しかったです。

彼には自分の正体がわかっていた。
わたしは彼が心の奥ではなぜ自分がこんな人間になったか知っていたと思うんです。たとえ彼自身それを認めなかったとしても。

 

 

タナ・フレンチ『悪意の森』(上)(下)

悪意の森 (上) (悪意の森) (集英社文庫)

悪意の森 (上) (悪意の森) (集英社文庫)

 

うだるような夏のある日。ダブリン郊外の森の中で、少年と少女が忽然と姿を消した。
あの日から20年。同じ森の近くの遺跡発掘現場で少女の他殺死体が発見される。捜査にあたった刑事のロブとキャシーは少女の家族が隠し事をしていると感じる。一方、発掘隊の中にも疑わしい言動をとる者がいた。
やがて少女の姉がロブに接近し、虐待を匂わせる証言をするのだが・・・

『緑衣の女』で海外ミステリーに火がついて図書館で借りました。
推理小説として読もうとすると期待を外されるかもしれませんが、小説としてはとても面白いと思います。
シリーズものとして一気に読むつもりで続刊もまとめて借りたので、ロブとキャシーのラストにはびっくりしました。
これ、2作目以降のキャストどうなるの・・・?