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【美術展】美術愛住館「アンドリュー・ワイエス展」


こんにちは。
美術愛住館一周年記念の「アンドリュー・ワイエス展」に行ってきました。

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ワイエスは2009年(だったかな?)にBunkamura・ザ・ミュージアムの企画展に行って以来ずっと好きな画家です。
今回は特に好きなオルソン・ハウス関連の作品がメインと聞いて、居ても立っても居られませんでした。

以下、レポートです。
【注】げいじゅつを理解していない素人の感想です。ご了承ください。

 

目次

 

 

 

 

展覧会情報

展覧会名:アンドリュー・ワイエス展
会期:2019年3月16日(土)~2019年5月19日(日)
会場:美術愛住館
入館料:一般・大学生500円、小・中・高校生300円
総展示数:40点
音声ガイド:なし
図録:なし
混雑状況:土曜午前/とても空いていました

アンドリュー・ワイエス(Andrew Wyeth, 1917-2009)は、アメリカのリアリズム絵画の巨匠として知られ、その卓越した描写力で寂寥感と詩情に満ちた画風を築きました。彼はアメリカの限られたふたつの地域、ペンシルヴェニア州チャッズ・フォードとメイン州クッシングにて生涯の大半を過ごし、数々の傑作を生み出しました。
 アメリカ北東部に位置するメイン州クッシングでは、オルソン・ハウス(現在、アメリカ合衆国国定歴史建造物)に住む姉弟と出会い、彼らの息遣いが染みついた室内や日用品、そして時と共に朽ちてゆくオルソン・ハウスの姿をとらえました。
 本展では、丸沼芸術の森が所蔵するワイエスの水彩・素描(全238点)から、オルソン・ハウス・シリーズのエッセンスといえる40点の作品を厳選して展示します。中でも、彼の代表作《クリスティーナの世界》(1948年、ニューヨーク近代美術館)の制作過程が分かる貴重な習作群は必見です。その他、オルソン・ハウスの模型や映像資料も展示いたします。

 

 

 目玉(たぶん)作品:「クリスティーナの世界」習作群

美術の教科書にも載っているワイエスの代表作「クリスティーナの世界」の習作が6点展示されています。

推定・「何かがおりてきた」直後の覚え書き⇒構図の検討⇒細部(腕・髪)の詰め⇒カラーリング・・・という感じでしょうか。
腕・髪の習作は特に細かく描き込まれていました。

また、解説を読んでいて長年の謎が解けました。

この絵のクリスティーナ、どうもワイエスが描いた他の肖像画に登場する人物と同一人物のように見えなかったのですが、それもそのはず、実際のクリスティーナをモデルに描かれたのは主に腕の部分で、全体像は別の女性なんだそうです。

やっぱりなー

 

 

その他の気になった作品

「さらされた場所」習作群

これも好きな作品です。
オルソン・シリーズ全体がそうなんですが、薄曇りの日を思わせる暗さを含んだ明るさとか、海辺特有のざらついた荒廃感がたまらない。

特に窓と雨どいの習作が好きです。割れた窓にカーテンを突っ込んで応急処置してるところとか。

 

「オルソン家の朝食」「穀物袋」「表戸の階段に座るアルヴァロ」

クリスティーナの弟であるアルヴァロは神経質な人柄で、なかなか絵のモデルになってくれなかったそうですが、オルソン・ハウス関連の作品には、スナップ写真に写り込んだような彼の姿がちらほら登場します。

あとは、本人ではないけれども、アルヴァロの仕事場とか仕事道具とか。

クリスティーナは肖像画が好きですが、アルヴァロは本人そのものを描いた肖像画(オイルランプ)より、こうして気配を感じさせる作品が好みです。

 

「オルソン家の終焉」

クリスティーナとアルヴァロが亡くなったのち、空き家となったオルソン・ハウスの2階から家を見下ろすように描かれた作品。
2009年のワイエス展に行ったとき、この作品が特に気になって複製画がないものかと探しましたねー。見つかりませんでしたけど。

今回の展覧会では「クリスティーナの墓」の近くに展示されているのがまた泣けます。
会場で流れていたビデオによると、ワイエスはクリスティーナやアルヴァロのお墓のすぐ近くに葬られたということでした。

 

 

まとめ

小規模ながらワイエスずくめ&混雑もしておらず、美術館もキレイ(まだ開設されて1年)と、オススメの展覧会です。
ビッグネームを扱っていながら、こんなにじっくり作品を見られる展覧会はそうそうない、と思います。

ただ、展示物は丸沼芸術の森のワイエスコレクションがメインなので、2009年のワイエス展でも出展されていた、見たことのある作品が多かったです。
なので、当時の展覧会に行っていて、もっと他の作品が見たくて・・・という方には、ちょっと期待外れかもしれません。

また、今回は作品以外にも収穫が2つありました。

1つ目は、おそらく国内随一のワイエスコレクションを誇る、丸沼芸術の森は、毎年秋ごろに展覧会を開催しているらしいということ。一般の美術館と違い、丸沼芸術の森は常時展示が行われているわけではないようで、これまで機会をつかめなかったのですが、今年こそ行ってみたいと思います。

もう1つは、どうやら現在オルソン・ハウスは公開されており、ガイドもいるらしいということ。これまで海外旅行先としてアメリカを検討したことはありませんでしたが、これは是非とも行ってみたい。もちろん、ワイエスの美術館にも!