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【読書記録】2019年6月に読んだ本まとめ


こんにちは。関東はまだ雨が続いています。
6月に読んだ本のまとめです。

小沼丹にはまって合計17冊でした。

 

 

 

放浪記

放浪記 (新潮文庫)

放浪記 (新潮文庫)

 

貧困にあえぎながらも、向上心を失わず強く生きる一人の女性――日記風に書きとめた雑記帳をもとに構成した、著者の若き日の自伝。

5月に読んだ瀬戸内寂聴紀行文集に出てきて気になったので借りました。
質や借金を繰り返しながらのその日暮らしで、貧困にあえいでいるのは間違いないけれども、それは作者の選択に因するところも多いような気がする・・・
瀬戸内寂聴が惹かれるというのも、何となく納得できる。

 

 

セーヌの川辺

セーヌの川辺 (集英社文庫)

セーヌの川辺 (集英社文庫)

 

フランス・パリ郊外に位置するフォンテーヌブローに移り住んで一年。著者はエッフェル塔と東京タワーを比較しながら理想の国家のあり方を模索。電力の75%を原子力に頼るフランスでエネルギー問題を考え、サッカーW杯で起こったジダンの頭突きからナショナリズムに思いを巡らす。海外に暮らし、相対的な視点で捉えることで浮かび上がってくる日本のかたちを鮮やかに綴るエッセイ集。 

この人、沖縄の人じゃなかったっけ?と思ったら、2005年にフランスに移住した後、2009年から北海道に住んでいるようです。
滞在記としては『ハワイイ紀行』のほうが好きかなあ。

 

 

夢幻外伝(1)(2)

高橋葉介氏の代表作「夢幻紳士」。昭和初期の日本を舞台に、さまざまなシチュエーションに登場する黒衣の探偵「夢幻魔実也」

 10年くらい前に全シリーズ集めて読んだんですけど、久しぶりに読みたくなってKindleで購入しました。
これは青年魔実也ダメ人間バージョン。これが一番好きです。
次が幻想・逢魔・迷宮篇かな。

 

 

東洋史と西洋史のあいだ

東洋史と西洋史とのあいだ

東洋史と西洋史とのあいだ

 

単一の世界、複数の世界。西欧中心の見方に立つ従来の西洋史の根本的書換えを主張し、社会経済史と人文地理の立場から新しい世界史を素描。特にジンギスカンの大帝国建設や火砲の歴史的影響を論じながら、地中海世界の統一的把握を提言。 

『セーヌの川辺にて』に出てきて気になったので借りました。
中央アジアや「オリエント」地域、地中海など好きな世界ですが・・・私には難しすぎました(´・ω・`)
前提知識がなさすぎてあちこちつっかえるんですよね。

 

 

メルヒェン

メルヒェン (新潮文庫)

メルヒェン (新潮文庫)

 

誰からも愛される子に、という母の祈りが叶えられ、少年は人々の愛に包まれて育ったが…愛されることの幸福と不幸を深く掘り下げた『アウグスツス』は、「幸いなるかな、心の貧しき者。天国はその人のものなり」という聖書のことばが感動的に結晶した童話である。おとなの心に純朴な子どもの魂を呼び起しながら、清らかな感動へと誘う、もっともヘッセらしい珠玉の創作童話9編を収録。 

ヘッセの短編集です。
一番最初に載っている「アウグスツ」は童話としてもわかりやすいと思うし好きですが、後ろの方に行くほど子供向けではなくなっていくような。

 

 

椋鳥日記

椋鳥日記 (講談社文芸文庫)

椋鳥日記 (講談社文芸文庫)

 

ライラックの蕾は膨らんでいても外套を着ている人が多い四月末のロンドンに着いた主人公は、赤い二階バスも通る道に面した家に落ち着く。朝早くの馬の蹄の音、酒屋の夫婦、なぜか懐かしい不思議な人物たち。娘や秋山君との外出。さりげない日常の一駒を取りあげ、巧まざるユーモアとペーソスで人生の陰翳を捉え直す、純乎たる感性と知性。ロンドンの街中の“小沼文学の世界”。平林たい子賞受賞。 

ロンドン滞在記です。
面白いことは面白いんですが・・・この人、本当に何しにロンドンに行ったんだろう??まさか本文通り昼寝に行ったわけではないはずですが・・・

 

 

更紗の絵

更紗の絵 (講談社文芸文庫)

更紗の絵 (講談社文芸文庫)

 

敗戦後の復興の時代―。学園を再建しようと努力する義父のもとで、中学主事を引き受けた青年教師・吉野君。進駐軍と旧軍需工場との交渉役を押しつけられ、できの悪い生徒のいたずらや教師同士のもめごと、喰いつめた友人の泣きごとにも向きあいながら、吉野君は淡々として身を処していく。時代の混乱と復興の日々を、独特なユーモア漂うほのぼのとした温かい筆致で描いた青春学園ドラマ。 

苦しい時代の話のはずですが、重たい空気は感じられず、面倒くさい人間関係も「ありそう」でありながら不快感が後を引かない。
不思議な安心力のある作品だと思いました。

 

 

ヒトかサルかと問われても

ヒトかサルかと問われても―“歩く文化人類学者”半生記

ヒトかサルかと問われても―“歩く文化人類学者”半生記

 

「自然児」だった少年時代、新宿に入り浸りの学生時代、アフリカ大陸縦断旅行、フルブライト奨学生としてのアメリカ留学、そして文化人類学者としての出発。夢に生き、夢を実現していった超俗の文化人類学者の半生記。 

センセイの書斎---イラストルポ「本」のある仕事場 (河出文庫) で紹介された書斎を見てから気になっていた人です。
幼少時からとにかく普通じゃなかったようですが、それにしても学生が一人でソマリア横断とは。
とびぬけた人というのはいるものですねえ。。

 

 

荒野のおおかみ

荒野のおおかみ (新潮文庫)

荒野のおおかみ (新潮文庫)

 

物質の過剰に陶酔している現代社会で、それと同調して市民的に生きることのできない放浪者ハリー・ハラーを“荒野のおおかみ”に擬し、自己の内部と、自己と世界との間の二重の分裂に苦悩するアウトサイダーの魂の苦しみを描く。 

ハリー・ハラーの苦悩には同情しつつも、スーツケース2つで土地を転々としながら食事つきの下宿に住んで本を読んで暮らすというのは、ものすごく羨ましい生活だとも思ってしまう。

 

 

世界ぐるっとひとりメシ紀行

世界ぐるっとひとり旅、ひとりメシ紀行 (だいわ文庫)

世界ぐるっとひとり旅、ひとりメシ紀行 (だいわ文庫)

 

名所旧跡めぐりの旅では見えてこない、その国の人びとの嗜好や生活。
各国の言葉が聞こえる三ツ星レストランでは食べられない、現地に住む人びとが味わう、とびっきりうまいもの。
写真家であり料理研究家でもある著者が、古今東西、世界中を食べ歩いて50年、折々に書き留めた、旅を味わい深くする食味エッセイ集。 

朝食紀行・ほろ酔い紀行・肉食紀行の続編かな?と思って購入。
うーん・・・前の三作と結構内容かぶってますね。
旅のペースが落ちて新しいところに余り行ってないのかなあ。

 

 

村のエトランジェ

村のエトランジェ (講談社文芸文庫)

村のエトランジェ (講談社文芸文庫)

 

小さな村に疎開してきた美しい姉妹。ひとりの男をめぐり彼女らの間に起こった恋の波紋と水難事件を、端正な都会的感覚の文章で綴った表題作ほか、空襲下、かつての恋人の姿をキャンバスに写すことで、命をすりへらしていく画家との交流をたどる「白い機影」など、初期作品八篇を収録。静かな明るさの中に悲哀がただよい、日常の陰影をさりげないユーモアで包む、詩情豊かな独自の世界。「小沼文学」への導きの一冊。 

『更紗の絵』が良かったので図書館で借りました。
短編集で表題作の「村のエトランジェ」や最初に載っている「赤い花」はちょっとぞくっとする話です。
個人的には「白孔雀のいるホテル」が好き。

 

 

銀色の鈴

銀色の鈴 (講談社文芸文庫)

銀色の鈴 (講談社文芸文庫)

 

前妻の死から再婚までを淡々と綴った表題作、戦時下、疎開先での教員体験をユーモラスに描いた「古い編上靴」―これら世評の高い“大寺さん”シリーズほか、伯母の家の凋落に時代の変遷を重ねる「小径」、戦前の良き時代の交友を哀惜の情をもって語る「昔の仲間」など、七作品を収録。滋味あふれる洗練された筆致で、ほのぼのと温かい独特の世界を創り出した「小沼文学」中期の代表的作品集。 

これが私小説というものか・・・
じわじわ染みてくる出汁のような話が多いです。
「小径」が特に好き。

 

 

小さな手袋

小さな手袋 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)

小さな手袋 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)

 

日々のささやかな移ろいの中で、眼にした草花、樹木、そして井伏鱒二、木山捷平、庄野潤三、西条八十、チエホフら親しんだ先輩、知己たちについてのこの上ない鮮やかな素描。端正、精妙な、香り高い文章で綴られた自然と人をめぐる、比類なく優しい独得のユーモアに満ちた秀抜なエッセイ。 

植物に詳しくないと言いながら、私の基準では十分詳しいと思います。
ポポ(ポポー、ポーポーとも)なんて名前も知りませんでしたよ・・・
↓こんな植物らしいです。

ja.wikipedia.org

 

 

懐中時計 

懐中時計 (講談社文芸文庫)

懐中時計 (講談社文芸文庫)

 

大寺さんの家に、心得顔に一匹の黒と白の猫が出入りする。胸が悪く出歩かぬ妻、二人の娘、まずは平穏な生活。大寺と同じ学校のドイツ語教師、先輩の飲み友達、米村さん。病身の妻を抱え愚痴一つ言わぬ“偉い”将棋仲間。米村の妻が死に、大寺も妻を失う。日常に死が入り込む微妙な時間を描く「黒と白の猫」、更に精妙飄逸な語りで読売文学賞を受賞した「懐中時計」収録。 

『銀色の鈴』にも出てきた「大寺さん」がこちらにも登場。
「大寺さんシリーズ」というそうですが、本書に収録されている「黒と白の猫」が一番良いと思いました。
友人と古い懐中時計をいくらで譲り受けるか何年も交渉(という名のコミュニケーション)を続ける表題作も良。

 

 

黒いハンカチ

黒いハンカチ (創元推理文庫)

黒いハンカチ (創元推理文庫)

 

A女学院のニシ・アズマ先生の許にちょっとした謎が持ち込まれる、あるいは先生自らが謎を見つけ出す。すると彼女は、鋭い観察眼と明晰な頭脳でもってそれを解き明かすのだ!飄飄とした筆致が光る短編の名手による連作推理全十二編。 

ミステリでした(驚)
トリックとかは凝ってないので内容は物足りないかもしれませんが、昔の英米ミステリっぽい空気が漂っています。
推理小説いろいろ読んだんだろうなーという作品です。

 

 

珈琲挽き

珈琲挽き (講談社文芸文庫)

珈琲挽き (講談社文芸文庫)

 

平穏な日常、花鳥風月、友人たちと師との交流。遠い風景や時間の流れを、淡いユーモアで見事に描く、大正・昭和・平成を生きた作家・小沼丹。移ろいゆく心象風景の中に、人生のドラマを明るく描く、『小さな手袋』につづく生前最後の随筆集。「狆の二日酔い」などの秀逸な作品を含み、上質な文章で心優しく読者を誘う、八十五篇収録。 

植物の話が多いのは『小さな手袋』と同じですが、こちらはペットの話も多いです。
特に文鳥がかわいく、思わず「桜文鳥 飼い方」を検索してしまいました。
賃貸住まいなので基本ペットNGなのですが、契約書をチェックしてみると、どうも小鳥と魚はOKみたいなんですよね。