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【読書記録】2019年7月に読んだ本まとめ


こんにちは。一気に暑くなりましたね。
7月に読んだ本のまとめです。

チャンドラーを読み始めましたがハードカバー(電車で読めない)なので余り進まず、合計12冊でした。

 

 

 

細谷功『無理の構造』

「無理」の構造 ―この世の理不尽さを可視化する

「無理」の構造 ―この世の理不尽さを可視化する

 

「理不尽なのは〈世の中〉ではなく、私たちの〈頭の中〉である」。努力が報われず、抵抗が無駄に終わるのはなぜなのか。ビジネスコンサルタント・細谷功が、漫画家・一秒によるイラストとともに、「世の中」と「頭の中」の関係を明らかにし、理不尽さのメカニズムを説き明かすことで、人々をさいなむ閉塞感や苛立ちの原因に迫る。 

言っていることはわかる、のですが。
私「たち」の頭の中というのが問題で・・・理不尽を言う相手に理不尽を認知してもらわなければ現状は変わらず、かつ理不尽を言ってる相手も理不尽であることは薄々わかりつつも更に別の(上位の)理不尽を受けて言ってるケースがままあって、その場合はまず相手に「理不尽の元ねた」を説得する労が理不尽に従う労より勝ることを説得しなければならず・・・とか考えてると却ってどんよりした気分になってしまいました。

 

庄野潤三『プールサイド小景・静物』

プールサイド小景・静物 (新潮文庫)

プールサイド小景・静物 (新潮文庫)

 

突然解雇されて子供とプールで遊ぶ夫とそれを見つめる妻――ささやかな幸福の脆さを描く芥川賞受賞作「プールサイド小景」等7編。 

不正がばれて会社を解雇された夫は、夏休みと偽って子供たちとプールに通う。わずかな貯蓄は減り続け(いつまで持つかは計算でわかっている)、そろそろ近所の目も気になりはじめる。次の職場は決まらないが、周囲を憚って「夏休み」を切り上げた夫は、毎朝スーツを着て「出勤」を装い始める…
この作者の本は『夕べの雲』しか呼んだことがなかったので、サザエさん系のほのぼの家庭風景を描く作家だと思って完全に油断しました。
いやー・・・怖いです。

 

 

庄野潤三『ザボンの花』

ザボンの花 (講談社文芸文庫)

ザボンの花 (講談社文芸文庫)

 

『ザボンの花』から庄野潤三独特の家庭小説が始まる。これは、著者にとって最初の長篇小説であり、麦畑の中の矢牧家は、彼がまさに創りつつある、新しい家庭であり、生活を愛し育んでいく本質と主張を、完成度の高い文学作品にしあげている。一生のうち、書くべき一番いい時に書かれ、やがて『静物』『夕べの雲』へ続く作品群の起点でもある。 

こちらは『夕べの雲』と同じ系でした。
安心して読めます。

 

 

 

レイモンド・チャンドラー『大いなる眠り』

大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫)

大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫)

 

私立探偵フィリップ・マーロウ。三十三歳。独身。命令への不服従にはいささか実績のある男だ。ある日、彼は資産家の将軍に呼び出された。将軍は娘が賭場で作った借金をネタに強請られているという。解決を約束したマーロウは、犯人らしき男が経営する古書店を調べ始めた。表看板とは別にいかがわしい商売が営まれているようだ。やがて男の住処を突き止めるが、周辺を探るうちに三発の銃声が…。 

とある事情で『仮面ライダー』のアーカイブを一気見する機会があったのですが、そこでフィリップ・マーロウのことが出てきたので読んでみることにしました。
(特撮って大人は大人で楽しめるように作られてるんですね。保護者も一緒に見ることになるから当然なのかな?チャンドラーは保護者世代ですらなさそうだけど・・・)
ハードボイルドの探偵と言われると40代半ばくらいのイメージでしたが、意外に若めでした。(33歳)
義息子を思う将軍は、ちょっとオコンネルの『愛おしい骨』の父親に重なりました。

 

 

 

レイモンド・チャンドラー『さよなら、愛しい人』

さよなら、愛しい人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

さよなら、愛しい人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

 

刑務所から出所したばかりの大男へら鹿マロイは、八年前に別れた恋人ヴェルマを探して黒人街にやってきた。しかし女は見つからず激情に駆られたマロイは酒場で殺人を犯してしまう。現場に偶然居合わせた私立探偵フィリップ・マーロウは、行方をくらました大男を追って、ロサンジェルスの街を彷徨うが…。マロイの一途な愛は成就するのか?

 

 

 

レイモンド・チャンドラー『高い窓』

高い窓 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

高い窓 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

 

私立探偵フィリップ・マーロウは資産家の老女に呼び出された。行方をくらませた義理の娘リンダを探してほしいとの依頼だ。極めて貴重な金貨をリンダが持ち逃げしたと老女は固く信じているのだが…。老女の息子や秘書の振る舞いからは、なにやら裏がありそうな気配が窺える。マーロウは調査を始めるが、その行く手に待ち受けていたのは、脅迫と嘘、そして死体―二度の映画化を果たしたシリーズ中期の傑作。 

 

 

 

レイモンド・チャンドラー『水底の女』

水底の女

水底の女

 

私立探偵フィリップ・マーロウは、香水会社の社長から行方知れずの妻の安否を確認してほしいと頼まれる。妻が最後に滞在していた湖畔の町を訪れるが、そこでは別の女の死体が見つかるのだった。マーロウが探している女と何か関係が? 

これは何となく途中で結末の予測がつきました。
別荘の管理人の男が悲しい・・・

 

 

 

大原扁理『なるべく働きたくない人のためのお金の話』

なるべく働きたくない人のためのお金の話

なるべく働きたくない人のためのお金の話

 

無理に働かなくてもいいんじゃない? 弱い私たちの「生存戦略」。
著者が隠居生活の中で、お金と人生についてゼロから考えた記録。将来に不安や心配を感じる人へ向けた、もっと楽に生きるための考え方がこの1冊に詰まっています。
巻末対談:鶴見済×大原扁理「豊かさって何だろう?」

Amazonでお勧めされました。
私は夏が大嫌いなので夏になると働きたくなくなるのですが、なぜわかったんでしょうかAmazon・・・
東京でも郊外の安い賃貸(3万円以内)に住めば、週休5日でもやっていけるそうで。
それだったら、秋~翌春まで頑張って働いて、夏だけは家から一歩も出ない生活スタイルにできないものだろうかと思いました。 

 

 

 

大原扁理『年収90万円で東京ハッピーライフ』

年収90万円で東京ハッピーライフ

年収90万円で東京ハッピーライフ

 

社会的成功に乗り遅れまくっても、待ってるのは楽しすぎる毎日かもしれない。世界一周の旅をしたり、隠居生活をしたり…。きっかけは、社会が求めるフツーの暮らしへの違和感だった。そしてフツーから脱した今、衣食住のノウハウ(日々の献立、部屋の選び方、お金、心身のこと)、人生観まで。文庫のための増補あり。今より少し楽に生きるためのカンペ。

『なるべく働きたくない~』が結構おもしろかったので他の本も読んでみました。
ベースとして紹介されている朝・昼・晩の食事と、実際の一週間の献立の間に適度に差があってリアルでした。
衣と食は意外にいけそう。
ただ住が・・・広さはどうでも良くても水回りはきれいなところに住みたいと思ってしまう。で、そうすると家賃が上がる・・・

 

 

 

大原扁理『20代で隠居』

20代で隠居 週休5日の快適生活

20代で隠居 週休5日の快適生活

 

ひきこもりじゃない、フリーターでもない、
究極の遊び人生「隠居」ご提案!

……私にとって、贅沢は遠くの友人みたいなもの。
ホームレスが世捨て人なら、隠居は世離れ人。
都会の誘惑とは意識的に距離を置き、完全には捨てない。ここがポイント。
二十歳過ぎたら人生は引き算で、周囲のモノも人との付き合いも削ぎ落とし、
わが生活の快適と気楽さだけをめざす週休5日制。
これはひとつのライフスタイル。
21世紀版都市型隠居なのだ。
(本文より)

どうせだからと購入した3冊目。
アルバイトしつつのプライベート引きこもり生活でも、3年続くと(アルバイトの決まり文句以外の)言葉が出てこなくなるというのは衝撃でした。

 

 

 

石川ローズ『あをによし、それもよし』(1)(2)

あをによし、それもよし 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

あをによし、それもよし 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

 

ものを持たない暮らしを目指していた現代のミニマリスト山上が質素な奈良時代へタイムスリップし……大喜び! そこでばったり出会った欲深い奈良の役人・小野老。気は合うけど、話が致命的にかみあわない! そんな2人が思いつきによって歴史を変えてしまう? 

「現代のミニマリスト…奈良時代の農民にまったく適わなかった」って、それはそうだと思いますが。
それにしても官位の六位と五位って推定年収格差ものすごいんですね。(六位:約150万→五位:約2250万)たしか五位以上が貴族でしたっけ?中間がいない時代なんだなあ。

 

 

 

レイモンド・チャンドラー『リトル・シスター』

リトル・シスター (ハヤカワ・ミステリ文庫)

リトル・シスター (ハヤカワ・ミステリ文庫)

 

「行方不明の兄オリンを探してほしい」私立探偵フィリップ・マーロウの事務所を訪れたオーファメイと名乗る若い娘は、二十ドルを握りしめてそう告げた。マーロウは娘のいわくありげな態度に惹かれて依頼を引き受ける。しかし、調査をはじめた彼の行く先々で、アイスピックで首のうしろをひと刺しされた死体が…。謎が謎を呼ぶ殺人事件は、やがてマーロウを欲望渦巻くハリウッドの裏通りへと誘う。 

女性の登場人物が多すぎて、途中から誰が誰だか。。
それぞれ結構好きですけどね。