都暮らしの記録

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【読書記録】2019年12月に読んだ本まとめ


あけましておめでとうございます。
今年もよろしくおねがいします。

新年最初の記事は12月に読んだ本のまとめです。

合計22冊でした。半分以上漫画ですが。

 

 

 

ヒュー・ロフティング『ドリトル先生と秘密の湖』(上)(下)

ドリトル先生と秘密の湖〈上〉 (岩波少年文庫―ドリトル先生物語)

ドリトル先生と秘密の湖〈上〉 (岩波少年文庫―ドリトル先生物語)

 

ドリトル先生の一行は、大地震で生き埋めになってしまった太古の大ガメを救出します。助け出されたこのカメは、ノアの洪水のようすなど、大昔の地球の雄大な物語を語りはじめます。 

うーん、これは・・・

ものすごーく主張したいことがあって、それをぶつけるようにして書かれた作品なんだろうな、という感じ。
作家研究をする人にとっては重要な作品だと思うけど、創作は創作として読みたい自分のような人間にはちょっと。

須賀敦子が『霧の向こうに住みたい』で書いていた

かつてのプルーストの翻訳者が、社会参加の本を書いてしまったことについて、私は考えをまとめかねていた。
ずっと以前、友人の修道士が、宗教家にとって怖い誘惑のひとつは、社会にとってすぐに有益な人間になりたいとする欲望だと言っていたのを、私は思い出した。

 という心境はこんな感じかな。

 

 

 

森薫『乙嫁語り』(12)

乙嫁語り 12 (ハルタコミックス)

乙嫁語り 12 (ハルタコミックス)

  • 作者:森 薫
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/12/13
  • メディア: コミック
 

中央アジアを舞台に、さまざまな結婚模様を描き連ねていく『乙嫁語り』。
撮影の旅を続けるスミス一行は、アニスとシーリーンが暮らす町へと戻ってきました。
「何もやることがない一日」を描いた前後編、
「猫」や「髪」、「風呂」に「手紙」の漫画など、大小さまざまな9篇の作品を収録。
ロシア軍の南下がうわさされるなか、スミスの旅路に幸あらんことを!

新刊出ましたね!
アニスとシーリーンは何となくもう出てこないだろうと思ってたのですが裏切られました。彼女らの周りは建造物がいいですね!窓の文様とか・・・イスラム建築最高。

あと気になったのがあとがき。
何巻だったか、アミルたちが屋台を回ってた話の、焼き飯を作る場面がすごく好きだったのですが、あれはタジキスタンだった?それとも「このたび」行ってきました、ってことは別の国? 行ってみたい・・・!

 

 

ヒュー・ロフティング『ドリトル先生と緑のカナリア』

ドリトル先生と緑のカナリア (岩波少年文庫―ドリトル先生物語)

ドリトル先生と緑のカナリア (岩波少年文庫―ドリトル先生物語)

 

カナリア・オペラのプリマドンナ、ピピネラの一生をくわしく語る伝記。最初に飼われていた宿屋からお城につれていかれたピピネラは、さらに数奇な運命をたどりますが、やがてドリトル先生に助けられます。

『ドリトル先生のキャラバン』で登場したピピネラの生涯を掘り下げた作品で、ロフティングの死後に、遺された原稿に加筆して出版されたとのこと。

ピピネラはそれほど好みのキャラというわけではなかったので正直期待していなかったのですが、窓ふき屋が思いのほか良くて・・・!

彼にはピピネラと2人、風車小屋で暮らしていてほしかったなあ。

 

 

 

Cuvie『絢爛たるグランドセーヌ』(1)-(14) 

絢爛たるグランドセーヌ 14 (チャンピオンREDコミックス)

絢爛たるグランドセーヌ 14 (チャンピオンREDコミックス)

  • 作者:Cuvie
  • 出版社/メーカー: 秋田書店
  • 発売日: 2019/12/20
  • メディア: Kindle版
 

優れた観察眼と実行力を備えた少女・奏。絢爛たるバレエの世界に魅了された少女は、踊ることの楽しさに目覚め、やがては世界のグランドセーヌ<大舞台>へと駆けあがっていく。 実力派の大人気作家が描く本格クラシックバレエロマン!! 

Kindleで期間限定無料になっていた1巻を軽い気持ちで読んでみたら止まらなくなって、一気に14巻まで買って読んでしまいました。

奏と翔子もかわいいけど、さくらと絵麻が好き。

舞台芸術って昔から苦手なのですが(学生時代に宝塚ファンの友人お勧めの劇を見てみたら劇中で役者さんが歌い踊り出した瞬間吹き出してしまって、ものすごく怒られた)、ちょっと興味が出てきました。

いきなりバレエは敷居が高いから、まずは劇団四季とかで様子を見てみようかな。うっかり笑ってしまってもOKそうな演目で。

 

 

 

ヒュー・ロフティング『ドリトル先生の楽しい家』  

ドリトル先生の楽しい家 (岩波少年文庫―ドリトル先生物語)

ドリトル先生の楽しい家 (岩波少年文庫―ドリトル先生物語)

 

船乗りに飼われていた犬のローバーが、親切な少年の愛情にこたえて命がけの冒険をする「船乗り犬」など、8つの短編。この本は、作者ロフティングの死後に、夫人が遺稿をまとめて一冊にしたものです。 

これもロフティングの死後に出版された短編集。

探偵犬クリングが活躍する「気絶した男」が良いです。クリングもだけど、老犬のマイクが好き。
「虫ものがたり」は・・・すいません、ちょっと無理でした。(蛆虫が主人公)

 

 

 

よしながふみ『きのう何食べた』(16)

きのう何食べた?(16) (モーニング KC)

きのう何食べた?(16) (モーニング KC)

  • 作者:よしなが ふみ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/12/23
  • メディア: コミック
 

今回のメニューは…鰻、牛丼、イワシの香草焼き、ドライカレー、夏豚汁、ドライフルーツ入りフローズンヨーグルトなどなど。 

これも新刊が出てたので購入。

山田さん夫妻が大変にツボです。
ケンジに続いてシロさんも責任ある立場へ・・・

この漫画は時間の流れがとてもリアルですよね。もしかして現実時間とリンクさせてるのかしらん。

 

 

 

梨木香歩『冬虫夏草』

冬虫夏草

冬虫夏草

  • 作者:梨木 香歩
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/10/31
  • メディア: 単行本
 

ここは天に近い場所なのだ――。『家守綺譚』以後を描く、心の冒険の物語。亡き友の生家の守を託されている駆け出し文士、綿貫征四郎。行方知れずになって半年余りが経つ愛犬ゴローの目撃情報に基づき、家も原稿もほっぽり出して鈴鹿山中に分け入った綿貫を瞠目させたもの。それは、自然の猛威には抗わぬが背筋を伸ばし、冬には冬を、夏には夏を生きる姿だった。人びとも、人にあらざる者たちも……。 

久しぶりに再読。やっぱりいい・・・

このシリーズ、もう続編は出ないのかな?
『村田エフェンディ滞土録』でサラマンダーが来た後の話が読みたい。

『f植物園の巣穴』は、個人的にはちょっと続編という感じがしないのですよね。

 

 

 

アーナルデュル・インドリダソン『厳寒の町』

厳寒の町

厳寒の町

 

男の子の年齢は十歳前後。地面にうつ伏せになり、体の下の血だまりは凍りはじめていた。アイスランド人の父とタイ人の母の間に生まれた男の子は、両親の離婚後母親と兄と一緒にレイキャヴィクのこの界隈に越してきた。人種差別からくる殺人が疑われ、エーレンデュルら捜査陣は、男の子が住んでいたアパートや通っていた学校を中心に捜査を始める。 

『湿地』シリーズの続刊が(結構前に)出てたようなので借りてきました。

これまでの、何かの拍子に浮かび上がってきた過去をたぐり寄せていく話とは毛色が違いました。バックグラウンドが何もないやるせなさ。

過去作を読んでると新鮮に感じるけど、次回作以降はぜひ元の路線でお願いしたい・・・と言っても邦訳されてないだけで原作はとっくに何作も出てるので今更どうにもなりませんが。
あと『湿地』以前の2作の邦訳もお願いします。